ご契約 製作開始




納得いただいた後、ご契約 

お客様のご希望をもとにお見積もりをさせていただき、納得いただきましたら、ご契約となります。
弊社では、ご契約時もしくは印刷作業開始前に、総額費用の七割をご入金いただいております。
残金は、本が完成し、お手元に納本をさせていただきました後に、お支払いただければ結構です。



製作開始 組版レイアウト

手書き原稿の場合は、文字のデータ入力作業を行うと同時に、校正担当者が、
文章の校閲(こうえつ)を開始します。校閲とは、原稿の誤りや不備を調べたり、校正する
作業のことを指します。例えば、「各クラスごと」・「紫綬褒賞受賞」などは、見落としがちですが
誤りで、「各クラス」もしくは「クラスごと」、「紫綬褒賞受章」等、正しい表現に修正を加えていきます。
また、「1993年に屋久島が世界遺産に認可された」という文章であれば、
「認可された」ではなく、「登録された」のほうが良いのではないか、また、登録されたのは
1993年で正しいのかなどをチェックし、修正するべきか否かを著者に確認する作業を行います。
 次に、展示本などを参考にして、レイアウトや文字の大きさを決め、組版作業に入ります。
どこに写真やイラストを挿入すれば効果的か、また、大きさやトリミングなどを検討しながら
作業を進め、お客様に最初の校正(初校)を見ていただきます。


お役立ち情報 出版社のレベルの違いは見抜けるか?

各出版社によって、ジャンルごと(たとえば、句集・写真集・随筆など)の得手不得手はあると思います。
一番分かりやすいのは、ご自身が出版を希望されているジャンルで、その出版社からどのような本が
刊行されているかを見ることです。これにより、その出版社や編集者のレイアウトのセンスやデザイン力、
校正力が分かり、また本づくりへの取り組みの姿勢が伝わってきます。
ただ、編集者が多く在籍する大手出版社では、編集担当者を指名することは難しいため、
編集者の技量や裁量によりでき上がりが左右されることも理解しておいた方が良いでしょう。

 また、本をつくるにあたっては、守るべきルールがあります。
例えば、右開きの本であれば、前書き、後書き、さらには、目次や奥付も
奇数ページから始めるといったようなことです。
基本のルールを守っていなければ、ただ本のカタチをしているだけのものでしかないのです。

 次に、ジャンルごとの判断基準の参考になる点について説明します。

 〈自分史・随筆〉
 読者に少しでも読みやすいものをつくるのは前提ですが、あまり手を加え過ぎずに「らしさ」を残すことも、
自費出版には必要だと私たちは考えています。また、一冊の本の中には、多くの写真やイラストが
使われていることがあります。その写真やイラストの濃淡がバラバラだったりしているのは、
あまりレベルの高い仕事とは言えないでしょう。

 〈写真集・画集〉
 写真の大きさやトリミングの仕方によって、本のイメージも変わってきます。例えば、並製本の本と
上製本の本では、ノド(綴じ代側)の開き具合が違います。見開きで作品を展開するページなどは、
特にノドで開かない部分も考慮しながら、レイアウト位置を調整したり、さらには、一番開きの良い
ページに、作品を配置することを検討します。これは、印刷工程や製本工程をも熟知していなければ、
なかなか判断が難しく、編集者の技量やセンスがはかれます。

 〈句集・短歌・詩集〉
 句集・短歌・詩集などは、詠まれる方の感性の世界観を本にします。空白や行空けも感性を
表すひとつの方法で、これにより雰囲気がかなり違って見えます。短歌や俳句は、
あまり詰め込み過ぎると読みづらくなったり、同じ句数で並べるだけだと、単調すぎる感じを
読者に与えてしまうこともあります。さらに、字間や文字の大きさへの配慮も大切です。


お役立ち情報 出版社と印刷会社で本をつくる違い

本の体裁にするだけなら、印刷会社でも本にはなりますし、出版社に依頼するよりも安く本をつくることができます。
しかし、印刷会社と出版社での本づくりには、大きな違いがあります。
 まず、文章の完成度の違いが挙げられます。印刷会社では、校閲のスタッフがおりませんので、
お客様が持ち込んだ原稿をそのまま入力して、入力のミスがないかどうかのチェックのみを行うのが一般的です。
つまり、持ち込み原稿がそのまま本になります。最近では、印刷会社が立ち上げた出版社も多く見られます。
デザイン制作と文章の校正・編集は一見同じように感じる方もおられると思いますが、似て非なる作業です。

 次に、書店流通に必要なISBNコードは、日本図書コード管理センターに登録している出版社が取得できるもので、
日本のみならず、世界中で書籍流通の基本になっている番号です。つまり、印刷会社でつくった本は、
基本的にISBNコードが取得ができませんので、書店での販売ができないということになります。
ただし、ご自身で費用を払ってISBNコードを取得することはできます。。
本の販売を合わせてご検討されておられる方は、特にご注意ください。



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